かるあ学習帳

…ゲームと学問への考察を深めたい…

【ポケモンUSUM】QRレンタルチーム「ラグペリナット構築」を使ってみた感想。

今回は久しぶりにポケモンUSUMの考察記事です!

私は最近、QRレンタルチーム「ラグペリナット構築」をレンタルしてレートに潜っています。

このパーティはワラミキ様という方が考案なさったパーティで、いわゆる雨パです。

パーティの構成はこんな感じです↓

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このパーティのコンセプトは非常に単純明快です。

まずペリッパーの特性「あめふらし」で天候を雨にし、その後でラグラージに交代。

特性「すいすい」で素早さが2倍になったメガラグラージでひたすら殴りまくる!という戦略です。

攻撃力・耐久・素早さともに高水準なメガラグラージで相手を叩き潰すのは、とても爽快です!

雨パと相性の良いナットレイ、雨の恩恵でかみなりを必中で撃てるカプ・コケコも大活躍です。

今回はそんな「ラグペリナット構築」を使ってみた感想を書いていきます。

ガリザXなのか?Yなのか?それが問題だ!

「ラグペリナット構築」を使ううえで非常に警戒しなければならない一匹のポケモンがいます。

それはガリザードンです!

特に、メガリザードンYに要注意です!

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ガリザYは特性「ひでり」でペリッパーが降らせた雨天候を書き換え、天候を晴れにします。

そしてメガリザYはソーラービームを撃ち、ラグラージに効果抜群の4倍ダメージを与えます。

さらにメガリザYはほのおタイプのポケモンなので、ナットレイにも効果抜群の4倍ダメージを与えることができます。

要するにメガリザYは、「ラグペリナット構築」のメインであるペリッパーラグラージナットレイの3匹を壊滅できる恐ろしいポケモンなのです!

ガリザYを倒すためには、メガリザYよりも素早くてでんきタイプの技で抜群を狙えるカプ・コケコを選出するのが有効です。

しかし困ったことに、カプ・コケコはメガリザXに対してあまり強くありません。

ガリザXは、でんきタイプの技のダメージを半減にします。

相手のメガリザがYだと思ってコケコを選出したら、メガリザXに圧倒されたことがたまにありました。

メガバシャーモストーンエッジならメガリザXにもYにも抜群で入りますが、「ラグペリナット構築」のメガバシャの性格はようきであるため、メガリザXを一発で倒すことができません。

メガバシャもメガリザXに対してそこまで強くなかったです。

ガリザXなのかYなのかを読み間違えたらパーティがあっという間に壊滅しかねないとよく言われますが、このことは「ラグペリナット構築」に特に当てはまると思います。

相手のメガリザがXだと思われるときはラグペリを選出すればいいのですが、それだとメガリザYに弱くなってしまう。

相手のメガリザがYだと思われるときはコケコやバシャを選出すればいいのですが、それだとメガリザXに弱くなってしまう。

「ラグペリナット構築」は、相手のメガリザがXなのかYなのかを見極める洞察力が要求されるパーティだと思いました。

ラティオスの出番がねえ!

「ラグペリナット構築」で一番選出率の低いポケモンは、ラティオスでした。

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ラティオスは準伝説のポケモンだし、りゅうせいぐんサイコキネシスなどの強力な技を覚えているのでそりゃあもう強いんだろうなあと思っていましたが…びっくりするほど出番がなかった!

現環境にはミミッキュゲッコウガギルガルドアーゴヨンなど、ラティオスに対して強く出られるポケモンが多すぎて、ラティオスを選出する気にはとてもなれませんでした。

相手のスカーフガブリアスげきりんラティオスが一発で倒されたこともあったなあ(苦笑)

ラティオスは現環境で活躍しづらいポケモンだなと思いました。

(作成者のワラミキ様、すみません)

まとめ

私は「ラグペリナット構築」を使って、「メガリザYはラグペリナットに強いなあ」「ラティオスは現環境で不利だなあ」と思いました。

「ラグペリナット構築」は、雨パの使い心地を知るうえでとても参考になるQRレンタルチームでした。

作成者のワラミキ様、素晴らしいレンタルチームをありがとうございました!

この場を借りてお礼申し上げます。

【インド哲学】『バガヴァッド・ギーター』をわかりやすく解説するよ!

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『バガヴァッド・ギーター』

上村勝彦訳

岩波文庫

1992年初版発行


みなさんは『バガヴァッド・ギーター』を読んだことがありますか?

『バガヴァッド・ギーター』ヒンドゥー教の代表的な聖典ですが、日本ではあまりよく知られていない書物だと思います。

ヒンドゥー教聖典というだけあって、『バガヴァッド・ギーター』には私たち現代の日本人には親しみのわかないことがたくさん書いてあります。

しかし、作中で偉大なクリシュナが説く現在への集中は、不安や後悔を取り払う素晴らしいアイデアだと思います。

今回はそんな『バガヴァッド・ギーター』について考察していきたいと思います。

 

カースト制度と戦争の肯定


『バガヴァッド・ギーター』は、パーンダヴァ軍とカウラヴァ軍が同族同士の戦争をしようとする場面から始まります。パーンダヴァ軍のアルジュナは、戦争で同族を殺さなければならないことを悲しみ、戦意を喪失します。なんと言いますか、冒頭からいきなり大ピンチです(汗)


戦場で同族を殺すことをためらうアルジュナに対して、なんとクリシュナは戦士としての戦いに専念するように説得します。クリシュナはアルジュナに、カースト制度(身分制度)によって決められた戦士としての義務を果たすことを勧めます。

 

「更にまた、あなたは自己の義務を考慮しても、戦慄くべきではない。というのは、クシャトリヤ(王族、士族)にとって、義務に基づく戦いに勝るものは他にないから」(二・三一)。

「苦楽、得失、勝敗を平等(同一)のものと見て、戦いに専心せよ。そうすれば罪悪を得ることはない」(二・三八)

 
戦争や殺人は良くないことだと教わっている私たち日本の現代人にとって、『バガヴァッド・ギーター』の教説はいささか野蛮に思えます。『バガヴァッド・ギーター』の問題点は、身分制度と戦争を肯定しているところだと私は思っています。『バガヴァッド・ギーター』はカントの『実践理性批判のように義務を重んじる哲学書ですが、普遍的に妥当する道徳法則ではなくローカルな身分制度に基づく義務を肯定しているので、そこから過激な結論が導き出されているかと思います。では次に、『バガヴァッド・ギーター』の良いところ、というか見どころを見ていきましょう。

 

現在への集中と強大なカーラ


クリシュナはアルジュナに、結果を気にせず戦士として戦うよう忠告します。『バガヴァッド・ギーター』の見どころは、成果主義の放棄です。成果主義の放棄が説かれる以下の教説は、とても格調高い文章です。

 

「あなたの職務は行為そのものにある。決してその結果にはない。行為の結果を動機としてはいけない。また無為に執着してはならぬ」(二・四七)。

アルジュナよ、執着を捨て、成功と不成功を平等(同一)のものと見て、ヨーガに立脚して諸々の行為をせよ。ヨーガは平等の境地であると言われる」(二・四八)。

 
勝敗や成功不成功などの結果を気にして行為すると、未来への不安が尽きません。そこでクリシュナは、欲望や執着を捨てて現在なすべき行為に集中し、心の平安を得るようにアルジュナに提案します。現在なすべき行為に集中することにより、未来への不安や過去への後悔を取り払うことができるのです。(参考文献:片岡啓「生老病死の苦界から」九州大学出版会『生と死の探求』所収、2013年)

 

「自己の義務の遂行は、不完全でも、よく遂行された他者の義務に勝る。自己の義務に死ぬことは幸せである。他者の義務を行うことは危険である」(三・三五)。


この教説は、読んでいてとても励みになりますね。完璧な仕事ができなくてもいいんです。肝心なのはカーストによって定められた自己の義務に専念することであり、他者の義務を行うことではないとクリシュナは言います。


第11章のクリシュナが強大なカーラとしての自分の姿を見せる場面も、格調高い文章で綴られています。

 

「私は世界を滅亡させる強大なるカーラ(時間)である。諸世界を回収する(帰滅させる)ために、ここに活動を開始した。たといあなたがいないでも、敵軍にいるすべての戦士たちは生存しないであろう」(十一・三二)。

「それ故、立ち上れ。名声を得よ。敵を征服して、繁栄する王国を享受せよ。彼らはまさに私によって、前もって殺されているのだ。あなたは単なる機会(道具)となれ。アルジュナ」(十一・三三)。 


補註によると、カーラという言葉には死や運命という意味もあるそうです。時間や死、運命に対する人間の卑小さを思い知らされます。強大なカーラであるクリシュナにとっては、アルジュナが殺すことをためらうカウラヴァ軍の同族たちも、たやすく殺すことのできる相手なのです。時間や死、運命の前には私たちは無力であり、私たちは強大なカーラに屈服するほかはないのです。

 

まとめ


インドにおけるカースト制度には問題点もあるのですが、カースト制度によって定められた義務に集中することによって得られる心の平安があるというのは興味深いことです。『バガヴァッド・ギーター』には不思議なことが色々書いてありますが、目に見える結果のためでなく、個人や人類よりも大きな存在であるクリシュナのために現在なすべきことを全力で行うという考え方は、とても崇高だと私は思っています。

【社会学】『自由からの逃走』の要約

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『自由からの逃走』
エーリッヒ・フロム(日高六郎訳)
1951年初版発行
 

社会学者の日高六郎先生が、6月7日に老衰でお亡くなりになりました。

日高先生の代表的な業績といえば、エーリッヒ・フロムの『自由からの逃走』の翻訳でしょう。
当ブログでは日高先生に哀悼の意を表し、日高先生の業績を読者の皆様に知っていただくために、日高先生が訳された『自由からの逃走』の要約を掲示させていただきます。
日高先生のご冥福をお祈りします。
 
『自由からの逃走』の要約は以下の通りです。
 
フロムは「序文」で、近代人は前個人的社会の絆から自由になったと述べます。近代人は自由の重荷からのがれて新しい依存と従属を求めるか、あるいは人間の独自性と個性にもとづいた積極的な自由の完全な実現に進むかの二者択一に迫られるそうです。

第一章は「自由ー心理学的問題か?」です。ファシズムが国民を魅惑した方法を理解するためには、われわれは心理的要素の役割を認めざるをえないとフロムは考えます。

第二章は「個人の解放と自由の多義性」です。個性化の過程において、個人が完全に解放される以前に存在する一連の絆を「第一次的絆」とフロムは呼びます。子どもが成長し、第一次的絆が次第にたちきられるにつれて、自由を欲し独立を求める気持が生まれてきます。子どもは個性化が進むにつれて強くなっていく一方、孤独が増大していきます。孤独な子どもは、権威への服従か自発的行動かの二者択一を迫られます。

第三章は「宗教改革時代の自由」です。中世社会の人間はまだ第一次的絆によって世界と結ばれていましたが、ルネッサンスの時代になると貴族とブルジョアは自由と孤独を得ます。ルッター主義とカルヴィニズムは、都市の中産階級や貧困階級、また農民にいきわたっていた無力と不安の感情とともに、自由と独立の新しい感情をも表現していました。

第四章は「近代人における自由の二面性」です。近代社会の機構は、同時に二つの仕方で人間に影響をあたえています。その二つの仕方というのは、人間はよりいっそう独立的・自律的・批判的になったことと、よりいっそう孤立した・孤独な・恐怖にみちたものになったことです。資本主義社会がもたらした孤独と無力の感情は、気晴らしをする一般の普通人にはおおいかくされています。

第五章は「逃避のメカニズム」です。マゾヒズム的な人間は劣等感・無力感・個人の無意味さの感情にとりつかれており、外側の権力によりかかろうとします。サディズム的人間は孤独感と無力感から逃れるために、他者を支配しようとします。サド・マゾヒズム的性格のうち、ことに神経症的ではなくて正常な人間をさすばあい、フロムは「権威主義的性格」と呼びます。権威主義的性格の人間は権威をたたえ服従しようとする一方、みずから権威となって他のものを服従させたいと願います。サディズムマゾヒズムの根底には対象との共棲がみられますが、破壊性は対象を除去しようとします。破壊性もまた、たえがたい個人の無力感や孤独感にもとづいています。孤独や無力を克服するために個人が自分自身であることをやめることを、フロムは「機械的画一性」と呼びます。近代社会において自動機械となった人々は、安定をもたらしてくれるような権威に、たやすく従属しようとします。

第六章は「ナチズムの心理」です。労働者階級や自由主義的およびカトリック的なブルジョアジーの消極的なあきらめの態度と対照的に、ナチのイデオロギーは下層中産階級によって熱烈に歓迎されました。ヒットラーのパースナリティ、かれの教説およびナチの組織は権威主義的な性格構造の極端な形態を表現しており、ヒットラーと同じような性格構造を持った民衆に強く訴えました。ヒットラーは大衆をサディズム的方法で軽蔑し愛し、神・運命・必然・歴史・自然にマゾヒズム的に服従しました。

第七章は「自由とデモクラシー」です。われわれの社会では、感情や思考、意志的行為における独創性が欠如しているとフロムは考えます。自発的な活動は、人間が自我の統一を犠牲にすることなしに、孤独の恐怖を克服する一つの道です。人間が社会を支配し、経済機構を人間の幸福の目的に従属させるときにのみ、また人間が積極的に社会過程に参加するときにのみ、人間は現在かれを絶望ー孤独と無力感ーにかりたてているものを克服することができると、フロムは結論づけています。

【日本文学】ココがヘンだよ!谷崎潤一郎の『文章読本』

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谷崎潤一郎文章読本

中公文庫

1975年初版発行
 

私は最近、文豪・谷崎潤一郎が書いた『文章読本という本を読みました。

この本は日本語の文章を書くときの心得がまとめられた本で、谷崎が日本語の文章を書くときに気を付けていることがいろいろ書いてあります。
日本語の文章を上達させたい読者のための必読書として、永らく読み継がれている本です。
ですが私が読んだ限り、この本には理論が破綻しているところが少なからず見受けられます。
今回はそんな『文章読本のおかしなところを指摘していこうかと思います。

文章に実用的と藝術的との区別はない(!?)

谷崎は、『文章読本』の冒頭で、こう語っています。
 
「私は、文章に実用的と藝術的との区別はないと思います」(p.21)。
 
私はこの主張に賛同できませんでした。私は谷崎に反対して、文章には実用的と藝術的との区別があると思っています。中公文庫の巻末解説で、吉行淳之介氏も「この本の冒頭で、氏は『文章に実用的と藝術的との区別はないと思います。』と書いているが、私の考えでは微妙な区別があるとおもう」(p.236)とおっしゃっています。どんな文章が実用的な文章でどんな文章が藝術的な文章なのかは厳密に定義しにくいところですが、実用的と藝術的との区別自体はあると思います。文章に実用的と藝術的との区別はないという主張は、私たちの直観に反すると思います。
 
谷崎はさらに、またおかしなことを言っています。
 
「文章の要は何かと云えば、自分の心の中にあること、自分の云いたいと思うことを、出来るだけその通りに、かつ明瞭に伝えることにあるのでありまして、手紙を書くにも小説を書くにも、別段それ以外の書きようはありません」(p.21)。
 
谷崎にとって文章の要は自分の言いたいことを明瞭に伝えることであり、それ以外の書きようはないそうです。しかし詩や小説を書く場合、自分の言いたいことを明瞭にではなく不明瞭に書くことがあるのではないでしょうか。例えば、自分の言いたいことをその通りに表現するのではなく、比喩や象徴で婉曲に表現することがあると思います。
 
「で、実用的でなくてしかも藝術的な文章と云うものがあるとすれば、この韻文が正しくそれに当りますけれども、私がこの本の中で説こうとするものは、韻文でない文章、即ち散文のことでありますから、それは豫め御承知を願っておきます。
そこで、韻文でない文章だけについて云えば、実用的と藝術的との区別はありません。藝術的な目的で作られる文章も、実用的に書いた方が効果があります」(p.24)。
 
谷崎はここで、実用的と藝術的との区別がないのを散文に限定しています。詩や歌などの韻文が藝術的な文章であるということぐらいは、さすがに谷崎は認めているようです。散文には実用的と藝術的との区別がないと谷崎は主張しますが、私はこれに反対します。散文に実用的と藝術的との区別がないという主張は、私たちの直観に反すると思います。
 
「つまり韻文や美文では、分らせると云うこと以外に、眼で見て美しいこと耳で聞いて快いこととが同様に必要な条件でありましたが、現代の口語文では、専ら『分らせる』『理解させる』と云うことに重きを置く。他の二つの条件も備わっていればいるに越したことはありませんけれども、それにこだわっていては間に合わない。実に現代の世相はそれほど複雑になっているのでありまして、分らせるように書くと云う一事で、文章の役目は手一杯なのであります」(p.25)。

 

谷崎によると、「眼で見て美しいこと」と「耳で聞いて快いこと」にこだわっていては間に合わないくらい、現代の世相は複雑になっているそうです。この主張、正直意味がよくわかりません(苦笑)。

 

「文章を以て現わす藝術は小説でありますが、しかし藝術と云うものは生活を離れて存在するものではなく、或る意味では何よりも生活と密接な関係があるのでありますから、小説に使う文章こそ最も実際に即したものでなければなりません」(p.25)。

 

この主張も、なんだかよくわかりませんね。藝術は或る意味では何よりも生活と密接な関係があるものだと谷崎は主張しているのですが、なぜそう言えるのでしょうか。藝術が生活と密接に関係しているという主張には、もっと根拠が欲しいところです。

看過できない矛盾点

「文章の要は何かと云えば、自分の心の中にあること、自分の云いたいと思うことを、出来るだけその通りに、かつ明瞭に伝えることにあるのでありまして、手紙を書くにも小説を書くにも、別段それ以外の書きようはありません」(p.21)。
含蓄と云いますのは、前段『品格』の項において説きました『饒舌を慎しむこと』がそれに当ります。なお云い換えれば、『イ あまりはっきりさせようとせぬこと』及び『ロ 意味のつながりに間隙を置くこと』が、即ち含蓄になるのであります。(中略)この読本は始めから終りまで、ほとんど含蓄の一事を説いているのだと申してもよいのであります」(pp.218-219)。
 
谷崎は『文章読本』の前半で、文章の要は自分の言いたいことを明瞭に伝えることだと言っています。しかし後半になると、表現をあまりはっきりさせようとしないことの重要性を説いています。前半の主張と後半の主張が矛盾しています。自分の言いたいことを明瞭に表現すればいいのか、不明瞭に表現すればいいのか、どっちなのでしょうか。
 
また、『文章読本の前半では自分の言いたいことを明瞭に伝える以外の書きようはないという主張がされているのに、後半ではあまりはっきりとさせない書き方が紹介されます。なんだ、自分の言いたいことを明瞭に伝える以外の書きようがあるじゃないかと思います。
 
さらに、『文章読本』の後半には「この読本は始めから終りまで、ほとんど含蓄の一事を説いているのだと申してもよいのであります」と書いてありますが、この文章は前半部分の主張と矛盾しています。この読本の始めの箇所では含蓄を説くどころか、含蓄とは相反する明瞭な文章を書くことが勧められているんですけど。
 
「つまり韻文や美文では、分らせると云うこと以外に、眼で見て美しいこと耳で聞いて快いこととが同様に必要な条件でありましたが、現代の口語文では、専ら『分らせる』『理解させる』と云うことに重きを置く。他の二つの条件も備わっていればいるに越したことはありませんけれども、それにこだわっていては間に合わない。実に現代の世相はそれほど複雑になっているのでありまして、分らせるように書くと云う一事で、文章の役目は手一杯なのであります」(p.25)。

「これは前に申し上げたことと矛盾するようでありますけれども、一歩進んで考えてみますと、口語文といえども、文章の音楽的効果視覚的効果とを全然無視してよいはずはありません。なぜなら、人に『分らせる』ためには、文字の形とか音の調子とか云うことも、与って力があるからであります。読者自身は或はそれらの関係を意識しないで読んでいるかもしれません。しかしながら、眼や耳から来る感覚的な快さが、いかに理解を助けるものであるかと云うことは、名文家は皆よく知っているのであります。既に言葉と云うものが不完全なものである以上、われわれは読者の眼と耳とに訴えるあらゆる要素を利用して、表現の不足を補って差支えない」(pp.37-38)。

 

谷崎は「眼で見て美しいこと」と「耳で聞いて快いこと」にこだわっていては間に合わないくらい現代の世相が複雑になっていると主張しておきながら、その後で文章の音楽的効果と視覚的効果を利用することを勧めています。谷崎本人も認めているとおり、これは明らかな矛盾です。

おわりに

こうした具合に、『文章読本で展開される理論にはおかしなところがあります。谷崎は理論家というよりは小説家ですから、破綻の無い理論を展開するのに不慣れだったのでしょう。『文章読本』には現代でも役立つ文章術がいろいろ書いてありますが、随所に破綻が見られるということは頭の片隅にでも入れて読むべきかと思います。

【ポケモンUSUM】スカーフすてみムクホークはなぜ「弱い」のか?

(注:この記事にはムクホークの欠点がたくさん書いてあります。ですが、私はムクホークを誹謗中傷したいわけではありません。欠点がたくさんあることを含めて、私はムクホークというポケモンを愛しています。そのことをまずはじめにご了承下さい。)

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みなさんはムクホークというポケモンを使ったことがありますでしょうか。
ムクホークは圧倒的な攻撃力を持ついっぽう数多くの弱みがあるポケモンで、一言で言うと極限まで研ぎ澄まされた諸刃の剣のようなポケモンす。
ムクホークは単純に強力でありながら現環境ではあまり使われないポケモンですが、その理由として弱みの多さが挙げられるでしょう。
この記事では、そんなムクホークの魅力と数多くの欠点について考察していきたいと思います。
結果的にムクホークの欠点をたくさん挙げてしまいましたが、私はムクホークを誹謗中傷したいわけではありません。
欠点がたくさんあることを含めて、私はムクホークというポケモンを愛しているのです。(大事なことなので二回言いました)

スカーフすてみムクホークの魅力

私はムクホークを、以下の型で使用していたことがあります。

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特性…すてみ(反動でダメージを受ける技の威力が1.2倍になる)
性格…いじっぱり
努力値…AS252 残りH
実数値…161-189-90-xx-80-152
スカーフすてみムクホークの魅力は、非常に高い攻撃力と素早さです。
特性すてみとタイプ一致により、ブレイブバードすてみタックルを威力216で撃つことができます。
この型のムクホークブレイブバードすてみタックルの火力指数は、40824もあります。
また、スカーフ準速ムクホークの素早さの実数値は、152×1.5=228。
最速フェローチェや最速メガフーディンよりも速いです。
こう書いてみるととても強そうなスカーフすてみムクホークですが、レートで使ってみるとぶっちゃけあんまり強くなかったです(汗)
その理由は、以下に挙げられるような弱みの多さにあると思います。

スカーフすてみムクホークの弱み

・HPの消耗が激しい
すてみムクホークのメインウエポンは、ブレイブバードすてみタックルです。どちらも攻撃の反動がある技で、相手に大ダメージを与えるいっぽう自分もけっこう大きなダメージをくらいます。こだわりアイテムを持ったムクホークブレイブバードやすてみタックルを連発することになりやすいので、HPの消耗が半端なく激しいです。ムクホークはHPの種族値が85ありますが、実際に使ってみるとHPがもっと少なく感じられます。
・スリップダメージに弱い
すてみムクホークはHPの消耗が激しいポケモンなので、小さなダメージをくらっただけでも結構な痛手を負います。すなあらしやあられ、ステロやゴツメなどのスリップダメージを受けて倒れることがしばしばあります。
・先制技に弱い
スカーフムクホークには多くのポケモンに対して先制できる素早さがありますが、相手からの先制技には無力です。しんそくこおりのつぶてアクセルロックやふいうちなどの先制技を撃たれて倒れてしまうことがよくあります。
・デバフ(能力低下)に弱い
スカーフすてみムクホークは、高度な攻撃力と素早さを備えたポケモンです。そのぶん、いかくで攻撃を下げられたりがんせきふうじで素早さを下げられたりすると、一気に弱体化します。レートバトルではギャラドスボーマンダクチートメガライボルトなど、いかくを持ったポケモンによく出くわしますが、一回いかくを入れられただけでムクホークの突破力は大幅に低下します。
・状態異常に弱い
スカーフすてみムクホークはどくややけど、まひなどの状態異常にとても弱いポケモンです。どくによるHP消耗ややけどによる攻撃力の低下、まひによる素早さの低下をくらうと、はなはだしく弱体化します。
スカーフムクホークは素早さがとても高いぶん、トリックルームに弱いです。トリックルームで素早さを逆転されてしまうと、鈍足なポケモンになす術もなく倒されます。

ムクホーク、ありがとう!

私は昨年の冬ぐらいまで、スカーフすてみムクホークをよくレートバトルで使っていました。
しかし、使っているうちにスカーフすてみムクホークがダメージや先制技や変化技にとても弱いことに気付き、今はもう使わなくなりました。
現環境のポケモンバトルの世界はスカーフすてみムクホークで強制突破できるほど甘くないんだなと思いましたね(苦笑)
ムクホークは長い間レートバトルを共にした戦友ですし、ポケモンバトルの厳しさと奥深さを私はムクホークを通じて学びました。
ムクホーク、お疲れさま。そして、ありがとう。

【ポケモンUSUM】バトルツリー50連勝するために必要な思考法。

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ポケモンUSUMのバトルツリーシングルで50連勝したので、50連勝するために必要な思考法をとりあえず忘れないうちに書いておきます。

私の50連勝パーティ

↓私は以下のポケモン3匹で50連勝しました。

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1匹目はカプ・コケコ。初手で出してエレキフィールドを張り、相手のゲンガーなどの催眠から自分のポケモンを守ります。
特性…エレキメイカ
性格…うっかりや(特攻特防
持ち物…ヒコウZ
努力値…CS252 残りA
このカプ・コケコはGTSで手に入れたものです。性格がうっかりやだったので「両刀にしたら強いんじゃないか」と思い、ヒコウZとブレイブバードを持たせてみました。3匹とも草タイプのポケモンに苦戦することが多かったので、そういうときはヒコウZを撃つことが多かったですね。レッドのフシギバナのように耐久の高いポケモンは流石に一撃では落とせませんでしたが(苦笑)、ゴウカザルのように耐久の低いポケモンならヒコウZでワンパンできました。面白半分で使ってみたポケモンですが、両刀コケコ、思った以上にいい活躍をしてくれました。
 
2匹目はミロカロス。カプ・コケコでは対処しきれないポケモンが出てきたときは、大人しくミロカロスに引いて受けます。命中率90%のどくどくはたまに外れますが、ミロカロスは耐久が高くて試行回数を稼げるので、そこまで気にはなりませんでした。
特性…ふしぎなうろこ
性格…ずぶとい(防御攻撃
持ち物…かえんだま
努力値…HB252 残りD
技…ねっとう/どくどく/じこさいせい/くろいきり
攻撃力の高いポケモンはねっとうでやけどにして、耐久の高いポケモンにはどくどくを撒きます。積み技を使ってくる相手にはくろいきりが有効です。特性のふしぎなうろことじこさいせいで、粘り強く居座れました。かえんだまで自分がやけど状態になることにより、ねむり状態やどく状態にならないところも強かったですね。50戦中かなりの量のポケモンをこのミロカロスで受けました。このミロカロスはとにかく強かった印象があります。
 
3匹目はガブリアス。コケコとミロカロスでできるだけ場を荒らして、最後にガブでとどめを刺すという感じでしたね。
特性…さめはだ
性格…ようき(素早さ特攻
努力値…AS252 残りH
技…じしん/げきりん/ほのおのキバ/がんせきふうじ
コケコとミロカロスナットレイに弱かったので、ナットレイの弱点を突くためにほのおのキバを採用しました。このガブについては…なんだろう、なぜかあんまり言うことがありませんね(笑)。

50連勝するために必要な思考法

私はバトルツリーで50連勝するにあたって、以下の3つのことを心がけました。

  1. 選出した3匹のポケモンは安易に切らずに大切に温存する
  2. 催眠対策をする
  3. 命中率90%以下の技はなるべく採用しない

では、1つ目の思考法から見ていきましょう。

「選出した3匹のポケモンは安易に切らずに大切に温存する」

レートバトルでは最初に相手が選出した6匹のポケモンが表示されるので、「相手のこのポケモンは自分のこのポケモンで倒せばよくて、自分のこのポケモンは相手のこのポケモンを倒したら捨てていい」といった戦略が立てやすいです。しかし、バトルツリーはレートバトルと違って、相手の手持ちポケモンがどんなポケモンなのかは実際のバトルをしながらでないとわかりません。相手のポケモンを順々に倒していって、最後に現れた3匹目のポケモンを見て「ああ、あのとき自分のあのポケモンを捨てなければ勝てたのに!」と思ってももう遅いです。ですから、自分が選出した3匹のポケモンを安易にひんしにせずに、できるだけバトルの最後まで大事にとっておくプレイングが必要になってきます。

2つ目の思考法は、

「催眠対策をする」

です。

バトルツリーには、さいみんじゅつを使うゲンガーやあくびをするサンダースなど、相手をねむり状態にしてくるポケモンが続々登場します。先ほど述べたように、バトルツリーでは自分が選んだ3匹のポケモンを戦闘不能にせずに温存するプレイングがとても重要なので、自分のポケモンを置物にしようとしてくる催眠ポケモンは非常に有害です。自分のポケモンがねむり状態になることは、そのポケモンが戦闘不能になるのとほぼ同義語だと私は考えています。ですから、催眠対策はしっかりしましょう。催眠対策に便利なのは、やはりエレキフィールドを張れるカプ・コケコ。コケコはバトルツリーでよく連れてこられるポケモンだと思いますが、それはやはりねむり状態を防止できるからでしょう。

3つ目の思考法は、

「命中率90%以下の技はなるべく採用しない」

勝っても負けてもいつまでも対戦を続けられるレートバトルと違って、バトルツリーでは負けた時点で挑戦がストップします。ですから、一戦一戦を確実に勝つプレイングが必要になってきます。一戦一戦を確実に勝つためには、こちらの攻撃を毎回外さずに当てていくことが重要です。そのため、命中率が不安な技をなるべくポケモンに覚えさせない方が良いと思います。この場を借りて言わせてもらいますが、バトルツリーで特に信用できない技は、とびひざげりです。とびひざげりの命中率は90%で、50回撃ったら5回は外れる計算になります。同じ技を何回も確実に当てないといけないバトルツリーで、とびひざげりを信用するのは危険だと私は思います。しかもとびひざげりを外すとダメージが自分のポケモンに来るので、自分のポケモンを大切に温存するプレイングが重要なバトルツリーでの過信はなおさら禁物です。私は最初の頃はバシャーモアマージョをバトルツリーで使っていましたが、とびひざげりを外して自滅することが多かったので今はもう使わなくなりました。

以上がバトルツリーシングルを50連勝した私が考えたことです。みなさんの参考になれば幸いです。なにかご意見・ご感想のある方はご気軽にコメント下さい。

みなさん、初めまして!甘井カルアです!

みなさん、初めまして!

私の名前は、甘井カルア(あまいかるあ)と申します。

私は今まで某大手通販サイト(ぶっちゃけAm○zonですなw)にカスタマーレビューを投稿する活動をしていたのですが、投稿する活動をしているうちに、今まで書いてきたカスタマーレビューよりも

もっと深く掘り下げた文章を書きたい!

という欲望に抗えなくなりました。

ですので、このブログでは私が読んだ本やプレイしたゲームなどについて深く掘り下げていくガチな文章を投稿していこうと思います。

文章を練るのにかなり時間がかかりそうなので更新の頻度は遅めになると思いますが、そのぶん気合の入った文章をみなさんにお届けしたい所存です。

というわけでみなさん、よろしくお願いします!