かるあ学習帳

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アニメ

『ディアルガVSパルキアVSダークライ』批評~怪獣バトルの真骨頂~

『ディアルガVSパルキアVSダークライ』(以下『ダークライ』)は、記念すべき10作目のポケモン映画です。この映画は今までに前例が無い新しい事を開拓しようとする映画…ではなく、過去作『ルギア爆誕』の変奏のような映画だと思いました。 『ディアルガVSパ…

『七夜の願い星 ジラーチ』批評~小さきものに贈る壮大な物語~

ポケモン映画第6作『七夜の願い星 ジラーチ』(以下『ジラーチ』)は、園田脚本ポケモン映画の最高傑作の一つだと思います。子供たちやかつて子供だった大人たちへのメッセージが溢れる素晴らしい映画だった。 『七夜の願い星 ジラーチ』 監督:湯山邦彦 脚…

『水の都の護神 ラティアスとラティオス』批評~新機軸の導入について~

今回は、ポケモン映画第5作『水の都の護神 ラティアスとラティオス』(以下『水の都』)を批評します。この作品は2017年に行われた人気投票「推しポケモン映画ナンバーワンはキミにきめた!」で1位に輝いた作品です。ファンの皆さんの間で強く支持されている…

『セレビィ 時を超えた遭遇』批評~タイムパラドックスの憂鬱~

今回は、ポケモン映画第4作『セレビィ 時を超えた遭遇』(以下『遭遇』)を批評します。ポケモン映画第1作『ミュウツーの逆襲』から第3作『結晶塔の帝王』までは首藤剛志さんがメインで脚本を担当していましたが、『遭遇』からは園田英樹さんがメインで脚本…

『ミュウツーの逆襲』再考~ニャースの本質について~

ポケモン映画第1作『ミュウツーの逆襲』では、遺伝子操作によって誕生したポケモン・ミュウツーの「逆襲」が描かれます。ミュウツーはこの映画を代表するポケモンですが、この映画はニャースの本質をさりげなく描いた作品でもあると思います。今回はニャース…

『裂空の訪問者 デオキシス』批評~奥行きのある世界~

今回は、ポケモン映画第7作『裂空の訪問者 デオキシス』(以下『裂空の訪問者』)を批評します。いきなり嫌な話になるのですが…この映画はネットでの評判があまり良くないです。某匿名掲示板のつまらなかったポケモン映画を挙げるスレとかで、この映画が酷評…

『神速のゲノセクト ミュウツー覚醒』批評~もっと「過去」をください~

今回は、ポケモン映画第16作『神速のゲノセクト ミュウツー覚醒』(以下『覚醒』)を批評します。 『神速のゲノセクト ミュウツー覚醒』 監督:湯山邦彦 脚本:園田英樹 (C)ピカチュウプロジェクト 2013年7月13日公開 おすすめ度:★★☆☆☆(題材は面白いのに、…

『ミュウツーの逆襲』『ルギア爆誕』『結晶塔の帝王』考察まとめ~存在の拡大~

私は今年の6月から、ポケモン映画の考察を何度もこのブログに書いてきました。とりあえず『ミュウツーの逆襲』『ルギア爆誕』『結晶塔の帝王』の考察が終わったので、ポケモン映画の考察はここで一旦一区切りにしようと思います。 脚本家の首藤剛志さんは『…

『コップクラフト』第7話を観たぜ。~善人と悪人は住む世界が違う~

『コップクラフト』とかいうアニメの第7話が面白かったので、今回はその感想を書きます。 (C)賀東招二・小学館/STPD 『コップクラフト』の主人公は、マトバという刑事のオッサンと、ティラナという異世界からやってきた美少女です。はじめは生まれた世界や正…

エヴァ旧劇場版再考~複雑な共生~

エヴァンゲリオン旧劇場版のラストで、シンジは傷ついてもいいから他人と共に生きることを決断しました。静かな海辺には、シンジとアスカの2人だけが存在しています。 「Air/まごころを、君に」 監督:庵野秀明・鶴巻和哉 脚本:庵野秀明 (C)GAINAX/EVA制作…

エヴァ旧劇場版再考~「現実に帰れ」とは何だったのか?~

久し振りにエヴァンゲリオン旧劇場版「Air/まごころを、君に」を観たので、今回はエヴァ旧劇場版を考察します。エヴァ旧劇場版は、「現実に帰れ」という結論を提示しているとよく言われる作品です。 「Air/まごころを、君に」 監督:庵野秀明・鶴巻和哉 脚本…

『けいおん!』に救われた思い出。~苦しまなくても成功できる~

7月18日午前、非常に痛ましい事件が発生しました。「京都アニメーション放火事件」です。亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りします。 私は先月、この放火事件に対する思いを、このブログに書こうと思いました。しかし、うまく書くことができませんでし…

『結晶塔の帝王』と『ラカン』試論~「父」の復権~

今回は、ポケモン映画『結晶塔の帝王 ENTEI』(以下『結晶塔の帝王』)を考察します。脚本家の首藤さんのコラムによると、『結晶塔の帝王』には「家族の絆」「父親の娘に対する思い」というテーマがあるそうなので、考えてみましょう。 ちなみに私はラカンに…

『コップクラフト』第3話を観たぜ。~歩み寄る二人の正義~

『コップクラフト』とかいうアニメの第3話を観終わったので、今回はその感想を書きます。 amaikahlua.hatenablog.com 『コップクラフト』の主人公は、マトバという刑事のオッサンと、異世界からやってきたティラナという少女です。私が観た限り、マトバはと…

『コップクラフト』第1話を観た感想。~きれいな正義と汚れた正義~

ここ最近20年くらい前のポケモン映画のことばっかり書いているので、たまには今放送されているアニメについて書いてみます。 (C)賀東招二・小学館/STPD ってなわけで今回は、『コップクラフト』とかいうアニメについて書きます。異世界ファンタジーとハード…

『結晶塔の帝王』と『社会的ひきこもり』~ひきこもりのメタファー~

今回は、ポケモン映画第3作『結晶塔の帝王 ENTEI』(以下『結晶塔の帝王』)を考察します。脚本家の首藤さんのコラムによると、『結晶塔の帝王』には「ひきこもり状態の少女の解放」というテーマがあるそうなので、考えてみましょう。 『結晶塔の帝王 ENTEI…

「ポケモン映画幻の第3作」VS『のび太の恐竜』~恐竜の化石が世界にもたらすもの~

皆さんは、「ポケモン映画幻の第3作」を知っていますか? 映画館で公開された第3作目のポケモン映画は『結晶塔の帝王 ENTEI』ですが、実は『結晶塔の帝王 ENTEI』の企画が通る前に、ボツになったシナリオが1つあったのです。今回はそのボツになった「ポケモ…

『幻のポケモン ルギア爆誕』考察~自然・人間・神~

今回は先月に引き続き、ポケモン映画『幻のポケモン ルギア爆誕』(以下『ルギア爆誕』)を考察します。 『幻のポケモン ルギア爆誕』 監督:湯山邦彦 脚本:首藤剛志 (C)ピカチュウプロジェクト99 1999年7月17日公開 「深層海流」と「音楽」 『ルギア爆誕』…

『幻のポケモン ルギア爆誕』考察~「自己存在」から「共存在」へ~

今回は、ポケモン映画『幻のポケモン ルギア爆誕』(以下『ルギア爆誕』)を考察します。『ルギア爆誕』は、『ミュウツーの逆襲』に次ぐ2作目のポケモン映画です。 『幻のポケモン ルギア爆誕』 監督:湯山邦彦 脚本:首藤剛志 (C)ピカチュウプロジェクト99 …

ミュウツーとエヴァンゲリオン~世界の中心でアイを叫んだポケモン~

今回は、アニメ版ポケモンのテレビスペシャル『ミュウツー!我ハココニ在リ』を考察します。『ミュウツー!我ハココニ在リ』は、映画『ミュウツーの逆襲』の続編です。ついでに、『ミュウツー!我ハココニ在リ』とTV版『新世紀エヴァンゲリオン』の最終話を…

『ミュウツーの逆襲』と『社会的ひきこもり』~ニャースが得たものと失ったもの~

今回は前回に引き続き、1998年に公開された映画『ミュウツーの逆襲』を考察します。今回はニャースに注目して考察します。 『ミュウツーの逆襲』 監督:湯山邦彦 脚本:首藤剛志 (C)ピカチュウプロジェクト98 1998年7月18日公開 ニャースの諦観 『ミュウツー…

『ミュウツーの逆襲』考察~ミュウツーはなぜ「優しくない」のか?~

7月12日から、ポケモン映画『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』が全国の映画館で上映されますね。この映画は、1998年に上映された『ミュウツーの逆襲』が3DCG映像にリメイクされたものです。『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』の脚本は首藤剛志さんが書いたそうです…