かるあ学習帳

この学習帳は永遠に未完成です

アニメ

「ポケモン!きみにきめた!」批評~遅刻から始まる冒険~

www.youtube.com 今回はTVアニメ版ポケモン第1話「ポケモン!きみにきめた!」を批評します。この記念すべき第1話では主人公・サトシとピカチュウの出会いが描かれるのですが、今観ても面白いお話ですねー。特に、「原作ゲームのシナリオとは大幅に異なる脚…

ポケモン映画の歴史を語る~『ミュウツーの逆襲』から『ココ』まで~

自分のブログだから思い切ったことを言わせて下さい。ポケモンは「ヤマト」「ガンダム」「エヴァ」に続く「第四の社会現象」だと私は思っています。SF色の強い「ヤマト」「ガンダム」「エヴァ」とポケモンは作風が異なりますが、ポケモンというコンテンツは9…

『幻影の覇者ゾロアーク』批評~映像は映像を語る~

『幻影の覇者ゾロアーク』(以下『幻影の覇者』)は、ポケモン映画第13作品です。端的に言って、この映画は傑作だと思う。この作品は映画という映像メディアであり、尚且つ映像倫理について考えさせられる物語でもあります。『幻影の覇者』は、言わば「映像…

『ポケットモンスター ココ』批評~野生児は未来を目指す~

『ポケットモンスター ココ』(以下『ココ』)は、ポケモン映画第23作品です。この映画は「野生児と野生ポケモンの共存」という異色のシチュエーションで始まります。ですが、話が進むにつれて自然環境を破壊する悪役が現れ、従来のポケモン映画でも見たこと…

『ビクティニと白き英雄レシラム』批評~現実という大地を生きろ~

『ビクティニと白き英雄レシラム』(以下『白き英雄』)は、ポケモン映画第14作品です。この映画では「海」と「空」と「大地」に象徴的な意味が付与されていると思いました。なお、『ビクティニと白き英雄レシラム』は『ビクティニと黒き英雄ゼクロム』と同…

『ポケットモンスター みんなの物語』批評~2つのアンサー~

『ポケットモンスター みんなの物語』(以下『みんなの物語』)は、ポケモン映画第21作品です。『みんなの物語』では、フウラシティという街で6人の個性的な主役が活躍します。ラルゴ、リサ、トリト、カガチ、ヒスイ、そして相変わらずの主人公サトシ。この…

『破壊の繭とディアンシー』批評~関係性のダイナミズム~

『破壊の繭とディアンシー』(以下『破壊の繭』)は、ポケモン映画第17作品です。『破壊の繭』は、長らくポケモン映画の脚本を務めてきた園田英樹さん最後の長編ポケモン映画です。結論から先に言うと、この映画は非常に優秀な群像劇で、園田さんは最後に凄…

『光輪の超魔神フーパ』批評~「お取り寄せ時代」への提言~

『光輪の超魔神フーパ』(以下『光輪の超魔神』)は、ポケモン映画第18作品です。この映画は、グラードンや黒いレックウザみたいな伝説のポケモンが大量に出現する「伝説祭り」で有名な映画です。正直、伝説のポケモンをいっぱい集めてお茶を濁してるだけの…

『ボルケニオンと機巧のマギアナ』批評~頑固オヤジの二元論~

『ボルケニオンと機巧のマギアナ』は、ポケモン映画第19作品です。この映画の見せ場は、空中要塞でのメガシンカしたポケモン軍団とのバトルでしょうか。ダイナミックな作画にワクワクしました。ですが、私はこの映画があまり好きではありません。なぜならこ…

『ポケットモンスター キミにきめた!』批評~連鎖する「特別」と「例外」~

『ポケットモンスター キミにきめた!』(以下『キミにきめた!』)は、ポケモン映画20周年記念作品である。この映画では主人公・サトシが「特別な人間」として描かれていると思うし、特別で例外的な出来事の連鎖がこの物語を支えていると思った。今回は「特…

『キュレムVS聖剣士ケルディオ』批評~ゲーム外の敗者~

ポケモン映画『キュレムVS聖剣士ケルディオ』(以下『ケルディオ』)を観て、私は大きな衝撃を受けました。 『ケルディオ』はポケモン映画15周年記念作品であり、小学館創業90周年記念企画です。ポケモン映画5周年記念作品『水の都の護神』、10周年記念作品…

『結晶塔の帝王』考察~自己保存から現実に帰れ~

「自己犠牲」から「自己保存」へ ママ「サトシ!見てたわよ!なんて危ないことするの!」 カスミ「でも、サトシは、この世界を救ったんですよ?」 ママ「それがなんなの?あなたはまだ子供なんだから、無茶はダメ!世界を救う?命がけでする事?サトシがいな…

ポケモン映画と自己犠牲

「自己犠牲からの復活」という伝統 劇場版ポケットモンスターでは、「自己犠牲からの復活」というモチーフが繰り返し現れる。ポケモン映画第1作『ミュウツーの逆襲』では、ポケモンとコピーポケモン同士の痛々しい戦いを、主人公・サトシが自分を犠牲にして…

「ニャースのあいうえお」考察~メタ存在者の悲しみ~

www.youtube.com 今、Youtubeでポケットモンスター第72話「ニャースのあいうえお」が公式に無料配信されている。「ニャースのあいうえお」では、ロケット団のニャースの過去が明かされる。今回は「ニャースのあいうえお」を考察していきたい。 映画『ミュウ…

『ミュウツーの逆襲』考察完全版~ニャースとは何者か~

amaikahlua.hatenablog.com 物語を考察する際に、物語の主役ではなく脇役に焦点を当てると考察がはかどる場合があります。例えば『千と千尋の神隠し』の主人公は千尋ですが、主役の千尋ではなく脇役のカオナシの行動に注目したら物語をより深く理解できると…

「カオナシ」とはなにものだったのか?~影、または虚栄心~

『千と千尋の神隠し』に登場するカオナシは、正体不明の存在として描かれています。『千と千尋の神隠し』を観てもカオナシとはなにものだったのかがよくわからなかったという方は多いのではないでしょうか。結論から先に言わせて貰いますが、カオナシは「影…

『ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ』批評~水と母性の物語~

今回は、ポケモン映画第9作『ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ』(以下『マナフィ』)をレビューします。ちょっとしたレビューですので、気軽におつきあいください。 『ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ』 監督:湯山邦彦 脚本:園田英樹 (C)…

『ミュウと波導の勇者ルカリオ』批評~厨二、人情、歴史~

今回は、ポケモン映画第8作『ミュウと波導の勇者ルカリオ』(以下『ルカリオ』)を批評する。 『ミュウと波導の勇者ルカリオ』 監督:湯山邦彦 脚本:園田英樹 (C)ピカチュウプロジェクト 2005年7月16日公開 おすすめ度:★★★★☆(少年漫画のような熱さ。男の…

『七夜の願い星 ジラーチ』批評~小さきものに贈る壮大な物語~

ポケモン映画第6作『七夜の願い星 ジラーチ』(以下『ジラーチ』)は、園田脚本ポケモン映画の最高傑作の一つだと思います。子供たちやかつて子供だった大人たちへのメッセージが溢れる素晴らしい映画だった。 『七夜の願い星 ジラーチ』 監督:湯山邦彦 脚…

『水の都の護神 ラティアスとラティオス』批評~新機軸の導入について~

今回は、ポケモン映画第5作『水の都の護神 ラティアスとラティオス』(以下『水の都』)を批評します。この作品は2017年に行われた人気投票「推しポケモン映画ナンバーワンはキミにきめた!」で1位に輝いた作品です。ファンの皆さんの間で強く支持されている…

『セレビィ 時を超えた遭遇』批評~タイムパラドックスの憂鬱~

今回は、ポケモン映画第4作『セレビィ 時を超えた遭遇』(以下『遭遇』)を批評します。ポケモン映画第1作『ミュウツーの逆襲』から第3作『結晶塔の帝王』までは首藤剛志さんがメインで脚本を担当していましたが、『遭遇』からは園田英樹さんがメインで脚本…

『ミュウツーの逆襲』再考~ニャースの本質について~

ポケモン映画第1作『ミュウツーの逆襲』では、遺伝子操作によって誕生したポケモン・ミュウツーの「逆襲」が描かれます。ミュウツーはこの映画を代表するポケモンですが、この映画はニャースの本質をさりげなく描いた作品でもあると思います。今回はニャース…

『裂空の訪問者 デオキシス』批評~奥行きのある世界~

今回は、ポケモン映画第7作『裂空の訪問者 デオキシス』(以下『裂空の訪問者』)を批評します。いきなり嫌な話になるのですが…この映画はネットでの評判があまり良くないです。某匿名掲示板のつまらなかったポケモン映画を挙げるスレとかで、この映画が酷評…

『神速のゲノセクト ミュウツー覚醒』批評~共生思想VS排他思想~

『神速のゲノセクト ミュウツー覚醒』 監督:湯山邦彦 脚本:園田英樹 (C)2013 ピカチュウプロジェクト 2013年7月13日公開 おすすめ度:★★☆☆☆(興味深いテーマ性が確認できるものの、コレジャナイ感が強い作品) 『逆襲』とは別の『覚醒』 『神速のゲノセクト…

『ミュウツーの逆襲』『ルギア爆誕』『結晶塔の帝王』考察まとめ~存在の拡大~

私は今年の6月から、ポケモン映画の考察を何度もこのブログに書いてきました。とりあえず『ミュウツーの逆襲』『ルギア爆誕』『結晶塔の帝王』の考察が終わったので、ポケモン映画の考察はここで一旦一区切りにしようと思います。 脚本家の首藤剛志さんは『…

『コップクラフト』第7話を観たぜ。~善人と悪人は住む世界が違う~

『コップクラフト』とかいうアニメの第7話が面白かったので、今回はその感想を書きます。 (C)賀東招二・小学館/STPD 『コップクラフト』の主人公は、マトバという刑事のオッサンと、ティラナという異世界からやってきた美少女です。はじめは生まれた世界や正…

エヴァ旧劇場版再考~複雑な共生~

エヴァンゲリオン旧劇場版のラストで、シンジは傷ついてもいいから他人と共に生きることを決断しました。静かな海辺には、シンジとアスカの2人だけが存在しています。 「Air/まごころを、君に」 監督:庵野秀明・鶴巻和哉 脚本:庵野秀明 (C)GAINAX/EVA制作…

エヴァ旧劇場版再考~「現実に帰れ」とは何だったのか?~

久し振りにエヴァンゲリオン旧劇場版「Air/まごころを、君に」を観たので、今回はエヴァ旧劇場版を考察します。エヴァ旧劇場版は、「現実に帰れ」という結論を提示しているとよく言われる作品です。 「Air/まごころを、君に」 監督:庵野秀明・鶴巻和哉 脚本…

『けいおん!』に救われた思い出。~苦しまなくても成功できる~

7月18日午前、非常に痛ましい事件が発生しました。「京都アニメーション放火事件」です。亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りします。 私は先月、この放火事件に対する思いを、このブログに書こうと思いました。しかし、うまく書くことができませんでし…

『コップクラフト』第3話を観たぜ。~歩み寄る二人の正義~

『コップクラフト』とかいうアニメの第3話を観終わったので、今回はその感想を書きます。 amaikahlua.hatenablog.com 『コップクラフト』の主人公は、マトバという刑事のオッサンと、異世界からやってきたティラナという少女です。私が観た限り、マトバはと…