かるあ学習帳

この学習帳は永遠に未完成です

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『ポケットモンスター みんなの物語』批評~2つのアンサー~

『ポケットモンスター みんなの物語』(以下『みんなの物語』)は、ポケモン映画第21作品です。『みんなの物語』では、フウラシティという街で6人の個性的な主役が活躍します。ラルゴ、リサ、トリト、カガチ、ヒスイ、そして相変わらずの主人公サトシ。この…

『破壊の繭とディアンシー』批評~関係性のダイナミズム~

『破壊の繭とディアンシー』(以下『破壊の繭』)は、ポケモン映画第17作品です。『破壊の繭』は、長らくポケモン映画の脚本を務めてきた園田英樹さん最後の長編ポケモン映画です。結論から先に言うと、この映画は非常に優秀な群像劇で、園田さんは最後に凄…

萩原朔太郎「ばくてりやの世界」解説

萩原朔太郎ってどんな人? 萩原朔太郎は日本の代表的な詩人です。朔太郎は前橋中学を卒業した後で熊本の五高、岡山の六高、慶応大学に入学しては退学を繰り返した経歴を持ちます。色々な事情で大日本農学校、京都大学、早稲田大学に入学するのに失敗したこと…

美少女ゲーム考察奮闘記~無限編~

前回『無限煉姦』の批評を書き終わったので、今回は今までの美少女ゲーム考察の統括を行います。今回振り返るのは『Maggot baits』『終ノ空』『夢幻廻廊』『無限煉姦』の4本です。 ・『Maggot baits』の考察 amaikahlua.hatenablog.com amaikahlua.hatenablo…

題名からは想像できないくらい真面目なゲーム『無限煉姦』批評。

今回は『無限煉姦~恥辱にまみれし不死姫の輪舞~』とかいうノベルゲームを批評する。おそらく皆さんの中には、『無限煉姦~恥辱にまみれし不死姫の輪舞~』というタイトルを見てドン引きした人が少なくないだろう。「こんなゲーム、どうせキモヲタクが性欲…

カミュ「シーシュポスの神話」のあらすじと解釈

フランスのノーベル賞作家カミュは、「シーシュポスの神話」という短い寓話を書きました。「シーシュポスの神話」は、人生が上手く行っていない人に読んで貰いたいお話です。上手く行かなくても、人は(たぶん)幸せになれます。 「シーシュポスの神話」(『…