かるあ学習帳

この学習帳は永遠に未完成です

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

死んだおばーちゃんと人形の完成された美しさを語る男。

死体と人形には完成された美しさがあるよねっていう話 今年の4月、私のおばーちゃんが死にました。

教養としての『ワリオランド1~3』~記号だけの快楽~

ニンテンドー3DSのダウンロード販売(バーチャルコンソール)でワリオランドシリーズを遊んでみたら面白かったので、今回はその感想を書きます。 『スーパーマリオランド3 ワリオランド』 ワリオランドシリーズは、スーパーマリオシリーズの派生作品として誕…

諏訪哲史『アサッテの人』メタ意識の節度を考えるための書評

諏訪哲史の『アサッテの人』は、村上龍の『限りなく透明に近いブルー』以来31年ぶりに群像新人文学賞と芥川賞をダブル受賞した小説である。しかし私が読んだ限り、『アサッテの人』は『限りなく透明に近いブルー』とは多くの点で対照的な作品だと感じた。『…

村上龍『限りなく透明に近いブルー』考察という営みを批判する考察

今回は、村上龍のデビュー作『限りなく透明に近いブルー』を考察する。本稿は単なる考察ではなく、「考察という営みを批判する考察」である。『限りなく透明に近いブルー』は主人公・リュウの「観察」に基づく小説であり、露骨に考えさせられるようなメッセ…