前回『無限煉姦』の批評を書き終わったので、
・『Maggot baits』の考察
『Maggot baits』には個人的に複雑な因縁があって、 今では多くを語る気にはなれませんね(笑)。『Maggot baits』は過激なグロ描写に定評がある作品ですが、 キリスト教が物語に大きく絡んでいました。 キリスト教に詳しい人がこの作品をプレイしたら、 どう思われるのか気になりますね。
・『終ノ空』の考察
私は『終ノ空』を、大昔に初プレイしました。 プレイした当初はシナリオが難解で、作品を理解しようとせずに「 このゲーム、なんかよくわかんねーなー」 と棚に上げていた記憶があります。しかし昨年末に『 終ノ空remake』が発売されたので、いい機会だと思って『 終ノ空』の読解に真剣に取り組むことにしたのです。私の『 終ノ空』考察は今でもアクセスが好調で、 書いて良かったなーと思います。
〈本論〉
〈補論〉
『終ノ空』は非常に論点が多い作品で、 長大な考察記事を生産する結果になりました。 シナリオを読めば読むほど、 この作品がよく考えられて作られていることがわかりましたね。 来年以降は『終ノ空』と『素晴らしき日々』 の内容を比較する記事を書いてみたいと思っています。SCA- 自氏のシナリオは高度に練られているため、 この作者の作品に深入りしすぎて他の作品の考察が疎かにならない よう注意したいところ……。
・『夢幻廻廊』の考察
『夢幻廻廊』は、 他人や権力に隷属して幸福に生きる生き方を追求したゲームです。 自由の苦しさに耐えられない一定数の人々のためのゲームであり、 シナリオもかなり難解でひねくれていると思います(笑)。『 終ノ空』と『夢幻廻廊』 の考察は上手く書けるか正直心配でしたが、 試しに書いてみたらけっこう筆が進んで、 何とかなるもんだなあと思いました。『夢幻廻廊』 の考察はかなり反響が大きく、 このゲームに興味を持ってくれる御仁が多くて嬉しかったですね。
その一方で、『夢幻廻廊』 や私の考察内容に対する反感や嫌悪感も少なからず寄せられました 。『夢幻廻廊』 はマゾヒズムという特殊な性癖や精神傾向を表現した作品で、 考察を書いていて我ながら「この考え方、 万人受けしないだろうなあ……」としょっちゅう思いました。 グロとホラーに満ちた『沙耶の唄』の考察がヒットしたから『 夢幻廻廊』の考察もいけるやろ!と攻めてみたのですが、『 夢幻廻廊』は読者を激しく選ぶゲームだと思いますよ、明らかにw
他のブロガーさんの中には『夢幻廻廊』 を美少女ゲームの頂点に位置する傑作だと考えている人がおられて、 このゲームに最高得点を付けているブログも存在します。確かに、『 夢幻廻廊』は非常に優れていると思う。ただ、 このゲームには一部の人々の反感や嫌悪感を強く買う要素があるの で、 このゲームを過度に神格化しないよう意識する必要があるというの が私の立場です。「 一部の人々はこのゲームの内容を快く思わない」という視点は、 このゲームを評価する際には忘れずに持っていきたいね。
・『無限煉姦』の考察
『無限煉姦』は『夢幻廻廊』とは(大体) 逆の生き方が表現されたゲームなので、『夢幻廻廊』 のついでに考察しました。『夢幻廻廊』では、 無限の時間を奴隷として生きることが推奨されています。一方『 無限煉姦』 では無限の時間を奴隷として生きることが否定されていて、 有限の人生を英雄的に生き抜くことが肯定されています。(『 夢幻廻廊』と『無限煉姦』では、奴隷の扱いが随分違いますけど。 )『夢幻廻廊』の生き方と『無限煉姦』 の生き方のどちらが望ましいかは、人によるでしょうね。
ちなみにこの『無限煉姦』の考察、 記事を複数回に分けずに一発で核心を論じることができたので嬉し いです。これからは記事をしつこく分けず、 単発の記事でできるだけ核心を射抜けるよう努力していきたいです 。
……こうして振り返ってみると、『Maggot baits』は少し別として、『終ノ空』『夢幻廻廊』『 無限煉姦』は3つとも無限がテーマになった作品ですね。『 夢幻廻廊』の後に『無限煉姦』 を考察したのは故意にやりましたが、『終ノ空』 も無限がテーマになってるじゃん、今気付いたわw
あと、『Maggot baits』『終ノ空』『夢幻廻廊』『無限煉姦』 は4つともダークな作品ですよね。 私は世界観がダークな作品が好きなのですが、 これだけ黒いゲームが続くと流石にもっとほっこりしたゲームを考 察したくなってくる(笑)。 今後はもっと萌え重視でマイルドな美少女ゲームを考察したいです ねえ。