かるあ学習帳

この学習帳は永遠に未完成です

【ポケモンUSUM】バトルツリーダブルで50連勝して思ったこと。

f:id:amaikahlua:20180910102607j:plain

私はポケモンUSUMのバトルツリーで、シングルバトルに続いてダブルバトルでも50連勝しました。

あくまでも私の主観的な感想ですが、バトルツリーはシングルよりもダブルのほうが簡単に勝てると思いました。
あと、ダブルはシングルよりも短期決戦になりやすく、試合がすぐに終わると思いました。
ダブルはシングルよりも難しそうだし試合が長引きそう…という先入観を持っていた私ですが、実際にバトルしてみたらその先入観は180度変わりましたね(あくまでもレートバトルではなくバトルツリーの話ですが)。
シングルよりもダブルの方が効率よくBPを稼げると思うので、おすすめです。

私の50連勝パーティ

↓私は以下のポケモン4匹で50連勝しました。

f:id:amaikahlua:20180408141620g:plainf:id:amaikahlua:20180910103528g:plainf:id:amaikahlua:20180910103733g:plainf:id:amaikahlua:20180805174007g:plain

初手ではカプ・コケコとクレセリアを投げました。
 
私のダブル50連勝パーティの基本的な戦略は、いたってシンプルなものです。エレキフィールドといのちのたまで強化されたコケコの10まんボルト、ノーマルZで強化されたカミツルギギガインパクトひでりで強化されたメガリザYのかえんほうしゃを、クレセリアのてだすけでさらに強化して撃つというものです。長らく居座られると面倒なことになりそうなポケモンを優先して高火力で仕留めるのが、このパーティを使うコツです。
このパーティの弱点は、トリックルームにとても弱いことです。クレセリア以外のポケモンはみんな高速アタッカーなので、すばやさを逆転されたら手も足も出なくて負けます。おそらくこのパーティでレートに潜ったらトリルパにボコられてすぐ負けるだろうなと思います(苦笑)。
 
まず、カプ・コケコについて。

f:id:amaikahlua:20180910104436g:plain

特性…エレキメイカ
性格…おくびょう(すばやさこうげき)
持ち物…いのちのたま
努力値…CS252 残りH
技…10まんボルト/マジカルシャイン/めざめるパワー氷/とんぼがえり
私はカプ・コケコの10まんボルトを、エレキフィールドといのちのたまとクレセリアのてだすけで超強化してぶっぱなしました。超強化された10まんボルトの威力はすさまじく、多くのポケモンを一発で倒せました。
あと、ダブルのコケコのマジカルシャインは超強い!と思いました。マジカルシャインはシングルだと威力が控えめで地味な技という感じがしますが、ダブルだと味方を含まない相手全体攻撃になるので強力です。いのちのたまとクレセリアのてだすけで強化されたマジカルシャインを相手全体にぶちかますのは爽快でした。
 
続いて、クレセリアについて。

f:id:amaikahlua:20180910153753p:plain

特性…ふゆう
性格…ずぶとい(ぼうぎょこうげき)
努力値…HB252 残りD
技…サイコキネシス/こごえるかぜ/てだすけ/つきのひかり
ダブルのクレセリアは超頼もしいポケモンだなと思いましたクレセリアはシングルだと攻撃力の低さが災いして積みの起点にされたり、天敵であるミミッキュにボコられたりしていまいち活躍できないポケモンだと私は思っていますが、ダブルのクレセは一味違います。
味方を含まない相手全体攻撃であるこごえるかぜを撃って相手全体の素早さを下げたり、てだすけで味方の攻撃を強化したりと、ダブルのクレセリアは素晴らしいサポート役をこなします。クレセリアは耐久に優れたポケモンなので、いろんな方向から技が飛んでくるダブルでも堂々と居座れました。
ただ、クレセリアエレキフィールドの相性があまりよくないのは残念だと思いました。クレセリアはふゆうで浮いているポケモンなので、コケコでエレキフィールドを張っても眠ってしまうのです。
 
3匹目、カミツルギについて。

f:id:amaikahlua:20180910105754g:plain

特性…ビーストブースト
性格…ようき(すばやさとくこう)
持ち物…ノーマルZ
努力値…AS252 残りH
カミツルギはダブルで強いという噂を聞いたので採用しました。このカミツルギギガインパクトを覚えさせ、ノーマルZを持たせたのは…バーチャルYoutuberの夢咲楓さんのアイディアをパクりました(苦笑)。ノーマルZで威力UP&必中になり、クレセリアのてだすけで超強化されたギガインパクトの火力はものすごかったです。
カミツルギの特性であるビーストブーストは、ダブルだと発動する機会によく恵まれました。カミツルギは持ち前の高いすばやさでいろいろなポケモンを上から仕留めることができ、こうげきを上げる機会に恵まれています。後述するようにダブルでは積み技を積んでいる暇がないので積み技を使わなくても自動的にこうげきを上げられるビーストブーストは重宝しました。カミツルギはぼうぎょの種族値ナットレイと同じく131もあるので、いろんな方向から飛んでくる物理攻撃に強いところも頼りになるなと思いましたね。
 
4匹目、メガリザードンYについて。

f:id:amaikahlua:20180910110805p:plain

特性…もうか→ひでり
性格…おくびょう(すばやさこうげき)
持ち物…リザードナイトY
努力値…CS252 残りH
ダブルのメガリザは9割以上がYだそうですが、その理由としてメガリザYの天候書き換え能力が挙げられると思います。天候を雨や霰などに変えてくるポケモンはレートバトルだけでなくバトルツリーにもよく現れますが、ガリザYがいれば特性ひでりで天候を奪取できます。以前ワラミキ様の「ラグペリナット構築」を使わせていただいた時も感じましたが、ガリザYは相手に有利な天候を上書きできるところが本当に強いと思いましたね。ひでりで威力があがったかえんほうしゃクレセリアのてだすけでさらに強化したら、すごい火力になりました。
クレセリアだけでなくメガリザYもエレキフィールドとの相性があまりよくないのは残念だと思いました。ガリザYはひこうタイプだからフィールドの恩恵を受けられないし、弱点であるでんきタイプの技の威力が上がるのはミスマッチだなと思いました。

ダブルバトルをして気づいたこと

私はバトルツリーダブルで50連勝して、以下の3つのことに気づきました。
 
1.積み技を積んでいる暇がない
2.ミミッキュがシングルの時ほど強くない
3.受けループが機能しにくい
 
まずは1つ目、
「積み技を積んでいる暇がない」
 
ダブルではシングルと違っていろいろな方向から攻撃が飛んでくるので、りゅうのまいつるぎのまいなどの積み技を悠長に積んでいる暇がありません。ダブルではいかりのこなやこのゆびとまれを使って相手の気を引いている隙に積み技を積むコンボが有名ですが、こうした補助技を使わないと積めないくらい積む暇がなかなか見つからないです。
 
2つ目は、
ミミッキュがシングルの時ほど強くない」
 

f:id:amaikahlua:20180910111750g:plain

ミミッキュはシングルでは超強いポケモンで、PGLのシングルレート使用率ランキングで常にトップを維持しています。ですが、ミミッキュはダブルの時はシングルの時ほど強くありません。ダブルバトルではいろいろな方向から攻撃が飛んでくるので、ミミッキュのばけのかわはすぐに剥がれます。ダブルバトルでは積み技を積んでいる暇があまりないので、悠長につるぎのまいを積むこともままならない。ばけのかわで行動保証されているうちにつるぎのまいを積む、というミミッキュお得意の戦略がダブルではなかなか通せないことを実感しました。
 
3つ目は、
「受けループが機能しにくい」
 
ダブルではいろいろな方向から多種多様な攻撃が飛んでくるので、相手の攻撃を完璧に受けきることがとても難しいです。じこさいせいやはねやすめなどでHPを半分回復しても、回復が追いつかない場合が多い。相手の攻撃を完璧に受けつつ、相手の行動を読んで自分のポケモンを交代させる受けループが、ダブルではなかなか成立しません。ダブルでは受けループが成立しにくいので、短期決戦になりやすいと思いました。
 
ダブルは鬱陶しいミミッキュや受けループが機能しにくい環境なので、そういう点では心地よい世界だと思いました。ミミッキュや受けループがウザくてかなわん!という方はダブルに挑戦してみてはいかがでしょうか。
 
あと、私は以前の日記でバトルツリーで50連勝するためには
 
1.選出した3匹のポケモン(注:ダブルでは4匹)は安易に切らずに大切に温存する
2.催眠対策をする
3.命中率90%以下の技はなるべく採用しない
 
ことが大切だと申し上げましたが、このことはシングルだけでなくダブルにも当てはまると思いました。以前の日記もよければ参考にしてみてください。こちらはシングルの攻略記事でございます↓

【インド哲学】『バガヴァッド・ギーター』をわかりやすく解説するよ!

f:id:amaikahlua:20180707215218j:plain

『バガヴァッド・ギーター』

上村勝彦訳

岩波文庫

1992年初版発行


みなさんは『バガヴァッド・ギーター』を読んだことがありますか?

『バガヴァッド・ギーター』ヒンドゥー教の代表的な聖典ですが、日本ではあまりよく知られていない書物だと思います。

ヒンドゥー教聖典というだけあって、『バガヴァッド・ギーター』には私たち現代の日本人には親しみのわかないことがたくさん書いてあります。

しかし、作中で偉大なクリシュナが説く現在への集中は、不安や後悔を取り払う素晴らしいアイデアだと思います。

今回はそんな『バガヴァッド・ギーター』について考察していきたいと思います。

 

カースト制度と戦争の肯定


『バガヴァッド・ギーター』は、パーンダヴァ軍とカウラヴァ軍が同族同士の戦争をしようとする場面から始まります。パーンダヴァ軍のアルジュナは、戦争で同族を殺さなければならないことを悲しみ、戦意を喪失します。なんと言いますか、冒頭からいきなり大ピンチです(汗)


戦場で同族を殺すことをためらうアルジュナに対して、なんとクリシュナは戦士としての戦いに専念するように説得します。クリシュナはアルジュナに、カースト制度(身分制度)によって決められた戦士としての義務を果たすことを勧めます。

 

「更にまた、あなたは自己の義務を考慮しても、戦慄くべきではない。というのは、クシャトリヤ(王族、士族)にとって、義務に基づく戦いに勝るものは他にないから」(二・三一)。

「苦楽、得失、勝敗を平等(同一)のものと見て、戦いに専心せよ。そうすれば罪悪を得ることはない」(二・三八)

 
戦争や殺人は良くないことだと教わっている私たち日本の現代人にとって、『バガヴァッド・ギーター』の教説はいささか野蛮に思えます。『バガヴァッド・ギーター』の問題点は、身分制度と戦争を肯定しているところだと私は思っています。『バガヴァッド・ギーター』はカントの『実践理性批判のように義務を重んじる哲学書ですが、普遍的に妥当する道徳法則ではなくローカルな身分制度に基づく義務を肯定しているので、そこから過激な結論が導き出されているかと思います。では次に、『バガヴァッド・ギーター』の良いところ、というか見どころを見ていきましょう。

 

現在への集中と強大なカーラ


クリシュナはアルジュナに、結果を気にせず戦士として戦うよう忠告します。『バガヴァッド・ギーター』の見どころは、成果主義の放棄です。成果主義の放棄が説かれる以下の教説は、とても格調高い文章です。

 

「あなたの職務は行為そのものにある。決してその結果にはない。行為の結果を動機としてはいけない。また無為に執着してはならぬ」(二・四七)。

アルジュナよ、執着を捨て、成功と不成功を平等(同一)のものと見て、ヨーガに立脚して諸々の行為をせよ。ヨーガは平等の境地であると言われる」(二・四八)。

 
勝敗や成功不成功などの結果を気にして行為すると、未来への不安が尽きません。そこでクリシュナは、欲望や執着を捨てて現在なすべき行為に集中し、心の平安を得るようにアルジュナに提案します。現在なすべき行為に集中することにより、未来への不安や過去への後悔を取り払うことができるのです。(参考文献:片岡啓「生老病死の苦界から」九州大学出版会『生と死の探求』所収、2013年)

 

「自己の義務の遂行は、不完全でも、よく遂行された他者の義務に勝る。自己の義務に死ぬことは幸せである。他者の義務を行うことは危険である」(三・三五)。


この教説は、読んでいてとても励みになりますね。完璧な仕事ができなくてもいいんです。肝心なのはカーストによって定められた自己の義務に専念することであり、他者の義務を行うことではないとクリシュナは言います。


第11章のクリシュナが強大なカーラとしての自分の姿を見せる場面も、格調高い文章で綴られています。

 

「私は世界を滅亡させる強大なるカーラ(時間)である。諸世界を回収する(帰滅させる)ために、ここに活動を開始した。たといあなたがいないでも、敵軍にいるすべての戦士たちは生存しないであろう」(十一・三二)。

「それ故、立ち上れ。名声を得よ。敵を征服して、繁栄する王国を享受せよ。彼らはまさに私によって、前もって殺されているのだ。あなたは単なる機会(道具)となれ。アルジュナ」(十一・三三)。 


補註によると、カーラという言葉には死や運命という意味もあるそうです。時間や死、運命に対する人間の卑小さを思い知らされます。強大なカーラであるクリシュナにとっては、アルジュナが殺すことをためらうカウラヴァ軍の同族たちも、たやすく殺すことのできる相手なのです。時間や死、運命の前には私たちは無力であり、私たちは強大なカーラに屈服するほかはないのです。

 

まとめ


インドにおけるカースト制度には問題点もあるのですが、カースト制度によって定められた義務に集中することによって得られる心の平安があるというのは興味深いことです。『バガヴァッド・ギーター』には不思議なことが色々書いてありますが、目に見える結果のためでなく、個人や人類よりも大きな存在であるクリシュナのために現在なすべきことを全力で行うという考え方は、とても崇高だと私は思っています。

【社会学】『自由からの逃走』の要約

f:id:amaikahlua:20180610131512j:plain

『自由からの逃走』
エーリッヒ・フロム(日高六郎訳)
1951年初版発行
 

社会学者の日高六郎先生が、6月7日に老衰でお亡くなりになりました。

日高先生の代表的な業績といえば、エーリッヒ・フロムの『自由からの逃走』の翻訳でしょう。
当ブログでは日高先生に哀悼の意を表し、日高先生の業績を読者の皆様に知っていただくために、日高先生が訳された『自由からの逃走』の要約を掲示させていただきます。
日高先生のご冥福をお祈りします。
 
『自由からの逃走』の要約は以下の通りです。
 
フロムは「序文」で、近代人は前個人的社会の絆から自由になったと述べます。近代人は自由の重荷からのがれて新しい依存と従属を求めるか、あるいは人間の独自性と個性にもとづいた積極的な自由の完全な実現に進むかの二者択一に迫られるそうです。

第一章は「自由ー心理学的問題か?」です。ファシズムが国民を魅惑した方法を理解するためには、われわれは心理的要素の役割を認めざるをえないとフロムは考えます。

第二章は「個人の解放と自由の多義性」です。個性化の過程において、個人が完全に解放される以前に存在する一連の絆を「第一次的絆」とフロムは呼びます。子どもが成長し、第一次的絆が次第にたちきられるにつれて、自由を欲し独立を求める気持が生まれてきます。子どもは個性化が進むにつれて強くなっていく一方、孤独が増大していきます。孤独な子どもは、権威への服従か自発的行動かの二者択一を迫られます。

第三章は「宗教改革時代の自由」です。中世社会の人間はまだ第一次的絆によって世界と結ばれていましたが、ルネッサンスの時代になると貴族とブルジョアは自由と孤独を得ます。ルッター主義とカルヴィニズムは、都市の中産階級や貧困階級、また農民にいきわたっていた無力と不安の感情とともに、自由と独立の新しい感情をも表現していました。

第四章は「近代人における自由の二面性」です。近代社会の機構は、同時に二つの仕方で人間に影響をあたえています。その二つの仕方というのは、人間はよりいっそう独立的・自律的・批判的になったことと、よりいっそう孤立した・孤独な・恐怖にみちたものになったことです。資本主義社会がもたらした孤独と無力の感情は、気晴らしをする一般の普通人にはおおいかくされています。

第五章は「逃避のメカニズム」です。マゾヒズム的な人間は劣等感・無力感・個人の無意味さの感情にとりつかれており、外側の権力によりかかろうとします。サディズム的人間は孤独感と無力感から逃れるために、他者を支配しようとします。サド・マゾヒズム的性格のうち、ことに神経症的ではなくて正常な人間をさすばあい、フロムは「権威主義的性格」と呼びます。権威主義的性格の人間は権威をたたえ服従しようとする一方、みずから権威となって他のものを服従させたいと願います。サディズムマゾヒズムの根底には対象との共棲がみられますが、破壊性は対象を除去しようとします。破壊性もまた、たえがたい個人の無力感や孤独感にもとづいています。孤独や無力を克服するために個人が自分自身であることをやめることを、フロムは「機械的画一性」と呼びます。近代社会において自動機械となった人々は、安定をもたらしてくれるような権威に、たやすく従属しようとします。

第六章は「ナチズムの心理」です。労働者階級や自由主義的およびカトリック的なブルジョアジーの消極的なあきらめの態度と対照的に、ナチのイデオロギーは下層中産階級によって熱烈に歓迎されました。ヒットラーのパースナリティ、かれの教説およびナチの組織は権威主義的な性格構造の極端な形態を表現しており、ヒットラーと同じような性格構造を持った民衆に強く訴えました。ヒットラーは大衆をサディズム的方法で軽蔑し愛し、神・運命・必然・歴史・自然にマゾヒズム的に服従しました。

第七章は「自由とデモクラシー」です。われわれの社会では、感情や思考、意志的行為における独創性が欠如しているとフロムは考えます。自発的な活動は、人間が自我の統一を犠牲にすることなしに、孤独の恐怖を克服する一つの道です。人間が社会を支配し、経済機構を人間の幸福の目的に従属させるときにのみ、また人間が積極的に社会過程に参加するときにのみ、人間は現在かれを絶望ー孤独と無力感ーにかりたてているものを克服することができると、フロムは結論づけています。