かるあ学習帳

この学習帳は永遠に未完成です

アニメチック人形の世界を探索する男。

私は今年の初めに、人形(命名:無為美ちゃん)を買いました。
無為美ちゃんは通称「リアル系ドール」と呼ばれる種族でして、顔の造形がかなり生身の人間に寄せて作られています。
私は中学生の頃から専らリアル系ドールに興味があり、人形はリアル系しかチェックしてませんでした。
しかし人形の世界は広大で、「アニメ系ドール」という領域も存在するのであります。
私はアニメ系ドールの世界はかなり専門外ですので、今回の記事はあくまでも私個人が認識している範囲内の探索記だと思って下さい。
本稿の内容に不正確な点があれば謙虚に応じますので、お気軽にご連絡頂ければ幸いですw。

 

(C)PenginWorkshop

アニメ系ドールは顔の造形が萌え絵寄りの人形で、高額な美少女フィギュアの変種」みたいな感じです。
アニメ系ドールは日本だと「ドルフィードリーム」「アゾンドール」、海外の「スマートドール」「AIMERAI」辺りが有名でしょうか。
ボーカロイドFGO、アサルトリリィなど、ヲタクコンテンツのキャラが人形化されるパターンもよくあります
つーかアサルトリリィシリーズの場合、人形メーカーのアゾンインターナショナル社が主体になってるから、人形がアニメやゲームよりも先に作られてるんだよなw。
ただ私は、アニメ系ドールには長い間イマイチ接点が持てず、ボーカロイドFGOなどにも詳しくないので登場キャラクターの人形を購入したいとも思えなかったんですよねえ……(苦笑)。
 

言及すると向こうさんに迷惑が掛かるかもしれないので、リンクは貼りません…
しかし私は去年「もちさん奮闘記」さんというブログの存在を知り、アニメ系ドールに大いに関心を持つようになりました。
管理人のもちさんのお人形には独特の魅力があり、特に顔の造形がすごく好みで、世の中にはこんなお人形もあるのか……!」と衝撃を受けました。
何と言うか、pixivとかの人気萌え絵師が描いたキャラが実体化して飛び出してきたみたい!。
お人形とは別件でもちさんは個性的な文才にも恵まれていて、これはとんでもないブログを見付けてしまった!と思いました。
この方のようなお人形は、一体どこで売っているんだろう?と気になったので、私はネットで調べてみることにしました。
 
で、調べた結果……「もちさん奮闘記」さんのようなお人形のパーツはおそらく、「カスタマー」「ディーラー」と呼ばれるクリエイターさんによって作られていることがわかりました。
世の中には自作した人形の眼球や衣装、さらには自分で彫ったり塗装したりした人形の頭部(カスタムヘッド)などを創作販売している人々が存在します。
普通の業者が販売している人形の頭部をノーメイクで購入した後、自分でカスタムして収益を上げている「在野の職人」みたいな凄い人々がおられるんですよw
そうした人形クリエイターたちは「カスタマー」「ディーラー」と呼ばれていて、彼女らが創作した製品のクオリティは量産可能な市販製品よりも高レベルであることが多々あります。
どうやら人形の頭部や素体などの肉体を改造している人がカスタマー、人形の服やアクセサリーなどの装飾品を作っている人がディーラーと呼ばれているみたい?。
人形の売り場では改造パーツの作者が「カスタマー」と呼ばれ、買い手である顧客も「カスタマー」と呼ばれることがあり、紛らわしいことこの上無いw。
 
特に「クリエイター製のほうが量産可能な市販製品より出来が良い」現象は、アニメ系ドールの頭部であるあるだと思います。
何だろうね、私の観察だと、クリエイター製のアニメ系ヘッドは顔の造形が「最近の萌え絵」に近い力作が多くて、Z世代の神絵師が描いたイラストみたいに洗練された魅力が感じられるんですよねえ(^q^)
もちろん量産可能な市販アニメ系ドールも普通に出来が良い人形が多いと思いますし、人によってはしっかりしてそうな製作所から一般的な市場に出回ってる人形のほうがええわ~い!っていう場合も十分あるでしょう。
そこら辺は人によりますし、この記事はあくまでも世間話だと思って下され。
ちなみにカスタマー・ディーラー製の人形用品はネットで購入する他、「アイドール」のようなハンドメイド人形即売会でも買えるみたいです。
コロナ禍などの理由もあるので私には行く気になれませんが、「アイドール」などは人形のコミケみたいな感じなんでしょうね(きっと)。
私は情弱なのでネットやリアルに散在するアニメ系人形作家さんの有名どころをイマイチ把握できておらず、そういう意味でもアニメ系ドールは門外漢なんです。
 
アニメ系ドールはリアル系ドールよりも多くの場合見た目が幼いので、「アニメ系はリアル系よりも安値で買えそう」と思われるかもしれません。
しかし日本文化には「美しさや成熟」よりも「かわいさや幼さ」を愛でる側面があるので、一概にそうとは言えないのです。

ヤフーオークションなどでは自作したアニメ系カスタムヘッドを売りに出して、ウン十万円も落札されているカリスマクリエイターが存在します。
場合によっては単体で200万円ぐらいする成果が上がることもあるらしい……!
クリエイターさんが出品する良質な人形用品は複製量産困難な芸術作品」のように扱われがちで、そういう意味でもそこら辺のリアル系ドールよりも高額になることが珍しくありません。
普通に市販量産されているアニメ系ドールが、中韓製のそこそこなリアル系ドールよりも高値で売られてる場合もよくありますね。
 
私は色々調べてみて、「もちさん奮闘記」さんのようなお人形を自分で再現するのはとてもハードルが高いということがよくわかりました。
自分が理想とするクリエイター製の人形用品を買い取るのが難しいし、買い取ったパーツを寄せ集めて完成された外見に組み立てるのもハードル高いですよねえ……。
管理人のもちさんは、私にとって神のようなブロガーの一人です。

(C)2d Doll

「在野の優秀なクリエイターを企業が雇って、洗練された人形を量産すればええやん!」って声が上がりそうだし、そういうケースが最近ちょくちょく実現してるのを見かけるんですが、私が場の空気を読んだ限り色々難しい事情がありそうな感じです?
しかしここまで調べているうちに自分用のアニメ系ドールがどうしても欲しくなってきて、何か手頃で良さげな人形が無いかどうか、私は必死で探しました。
 
そこで辿り着いたのが、SADOL社製「Miyuki 31 Full Package」!!
 

(C)SADOL
この人形は韓国製なのですが、人形の肌・洋服・靴・髪・表情の種類を選んでオーダーできます。
肌の色が2種類・洋服の色が4種類・靴の色が4種類・髪の色が4種類・表情が2種類あり、総計256パターンの組み合わせの中から人形の外見を選べます。
「Miyuki」という題名や萌え絵のような外見からして、韓国の制作サイドが日本文化の意匠をよく研究していることが窺えますね~。
この人形はなかなか良さそうなので、試しに購入してみました。
見た目が良さげなわりにネットで全然注目されていなくて、買うのをちょっと躊躇しましたがw。
 
私が「Miyuki」を注文したのは今年の1月頃で、5カ月後の6月頃に人形が配送されてきました。
こういう人形は海外製の受注生産なので、生成に半年以上掛かってもおかしくないんですのよ。

手元に届いたのは、黒くて小さく地味な箱。
箱を開封した結果は、次回お伝えします。
……震えて待てっっっ!!