かるあ学習帳

この学習帳は永遠に未完成です

心療内科で発達障害のテストを受けてみた結果……。

第一章:発案

 
私はこのブログで偉そうな事を色々書いていますが、現実の日常生活では惨めなダニのように暮らしています。
仕事ができないのでどこの職場でも厳しい視線を向けられ、今の職場でも性格の悪いとある上司に脅えながら働いています。
しかも強迫性障害統合失調症を患っており、心療内科に毎週通院しています。
仕事が上手くいかず、精神的にも追い詰められているので、医師に
 
「私ってもしかして、発達障害なんですかね?w」
 
と質問してみました。
すると医師は、
 

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もしかしたら統合失調症発達障害が併発しているパターンかもしれないね。
発達障害のテストをしてみないかね?」
 
と提案しました。
という訳で、発達障害のテストとやらをしてみる事にしました。
 

第二章:調査

 
発達障害のテストって一体どんなテストなんだ?
作文を書かされたり、変な絵を見せられてその絵について話したり、心理テストみたいな事をやらされたりするのかな?(ゾクゾク)
……などと妄想していたのですが、一枚のアンケート用紙を渡されて、そのアンケート用紙にチェックを入れるだけの簡単なテストでしたw

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「仕事中に不注意で間違いをする事がある」「同じ場所でじっとしているのが難しい事がある」とかいった項目があって、5段階で思い当たる箇所にチェックを入れていくんですな。
アンケートが終了した結果、自分に当てはまる項目がけっこうあったなという感じでした。
 

第三章:疑惑

 
私は医師に、アンケートを渡しました。
 
医師「アンケートをしてみた結果、どう感じましたか?」
私「けっこう心当たりのある項目が多かったですね。
前半の項目はほとんど当てはまって、後半にいくにつれて自分には当てはまらない項目が多いと感じました。
 
すると、医師から衝撃的な言葉が。
 
医師「まあ、後半の質問はダミーだから。前半の質問にほとんど該当するって事は、君にはADHDの疑いがあるね。」
私「マジですか……!?」

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医師「とりあえず、これから発達障害に効く薬を毎朝飲んで下さい。」
 
……という訳で、私には発達障害の疑いがあるという結果に終わりましたwww(爆笑)
 

結語:何者にもなれない男

 
この場を借りて、ゲスな告白をします。
私は医師から発達障害の断定をすぐに受け取り、障害者の肩書きを手に入れて今よりも楽に生きようと画策していました。
発達障害を患っている事を公的に認定されたら、親切な人々から保護を受けて今よりはある意味で暮らしやすくなるのではないかと内心期待していた……。
そして自分が発達障害である事を言い訳にして、自分がダメ人間である事を適当に誤魔化そうとしていた……。
 
しかし私は発達障害の疑いがある「容疑者」に今のところとどまっており、発達障害の「当事者」になりきることはできませんでした。
発達障害だと正式に認定されるためには、まだ多くの関門があるみたいなので。
私が残りの関門を突破するのは、かなり難しそうです。
高度な試験を突破してエリートになるのは難しいし、厳しい認定を通過して障害者になるのも難しい。
ブログやTwitterで自分が発達障害である事を悲観的に書いている人たちがいますが、彼らはある意味「厳しい関門を潜り抜けた猛者」なんですよ?w
私は結局、優秀な人間には遠く及ばず、発達障害スレスレの何者にもなれない凡庸なグレーゾーンダメ人間として生を終えそうな感じです。
 
ついでにもう一つ、告白しておくか。
私には発達障害の疑いがあるだけでなく、難聴の疑いもあります。
他人の話を上手く聞き取る事ができず、何回も話を聞き返してよく怒られます。
私は親から、メンヘラの遺伝子と、発達障害疑惑の遺伝子と、難聴疑惑の遺伝子を受け継ぎました。
 
だいぶ昔に流行ったサルトルとかいう哲学者(笑)がいます。
サルトルは、遺伝を信じませんでした。
 

f:id:amaikahlua:20210204122438p:plainジャン=ポール・サルトル(1905~1980)

もし私どもがゾラのように、これらの人物は遺伝のせいで、周囲なり、社会なりの作用によってこうなのだ、有機的なまたは心理的決定論によってこうなのだと明言したとしたら、人々は安心して、「なるほど人間はそういうものだ。誰だってこれをどうしようもないのだ」というだろう。ところが実存主義者は卑劣漢をえがくとき、「この卑劣漢は彼の卑劣さにたいして責任がある」というのである。彼は卑劣な心臓、肺臓、脳髄をもっているから卑劣なのではない。彼は生理的構造からそうなるのではなく、彼の行為によって自分を卑劣漢につくりあげたからそうなのである*1
 
んなわけねーよ馬鹿。
生まれつき優秀な遺伝子を受け継いだ人間は優秀な学者やスポーツマンとかになれる確率が高いし、生まれつき劣悪な遺伝子を受け継いだ私のような人間はダメ人間として人生を終える可能性が高い。
遺伝子が人間の能力だけでなく、外見に影響を与えるパターンも指摘できる。
かわいい顔になる遺伝子を持った女の子は可愛がられる可能性が上がるし、醜い外見になる遺伝子を持った人は外見のせいで他人に忌み嫌われる事がある。
いくら行為してもどうにもならず、生理的構造によって定められた宿命は確実にあるんだよ。
 
最後に、一人称を「俺」に変えよう。
俺は自殺せず、この灰色の世界を生きるよ。

*1:サルトル(伊吹他訳)『実存主義とは何か』、人文書院1996、pp.62-63